無職の行動記録について

無職の雑文です @yasutsura

ハイボールがお好きでしょ

いつか会社の飲み会の二次会で飲んだハイボールが自分史上最高に美味しくて忘れられない。

とんでもない下戸に加え、とんでもないコミュ障のおかげで酒席という酒席は蛇蝎の如く憎悪の対象でしかない自分だが、あのハイボールは本当に美味しかった。

味、コク、香り、キレ、苦味、美味み、酒の知識も飲み方も何もわからない自分だがとにかく全てがPERFECTで全てがうまかった。

その日はちょうど仕事でのミスが多発していた時期で、飲み会当日もいろいろやらかしていたため、気持ちが滅入りに滅入っていた。

自分の役目が全てが終わった二次会での一杯であったからこそ優しく染み入ってより美味く感じられたのかもしれない。

外での酒席が本当に苦手だがたま〜に気が向くと自分で酒を買って自室でこっそり飲んでいたりする。

誰かと飲まず、独りでこっそり飲むというのはアル中の行動パターンらしいのであまり習慣づけてはいけないのだが。

今回はトリスの小瓶とペプシのゼロでコークハイのようなものを作ってみる。

コーラを入れている時点であの店のハイボールには遠く及ばない。

テレビCMでもよく流れているくらいなので、酒に詳しくない自分でもハイボールの材料は知っている。ウイスキーとソーダ。ソーダの代わりにコーラを入れたらコークハイなはずだ。

トリスは店頭で一番安かったので買ってみたがどうせ味音痴なのでウイスキーの違いなどわからない。

そこら辺に転がっていた紙コップを拾い上げ、底1/4ほどにトリスを注ぎ、上から乱暴にコーラを勢いよく注いだ。炭酸の泡が縁からあふれそうになった。

口を付けると、アルコールの強さに一気に頭がぼやけてきた。同時に頬が熱く染まっていくのがわかる。酒を飲んだ時はいつもそうだ。そこからの記憶は全てあやふやになる。

コーラの炭酸と甘みの中にウイスキーの苦味が確かに存在する。

胸を、肋骨の一本一本を焦がすようなアルコールの熱が胸部に広がっていく。

熱は頭に登っていき、思考を鈍化させる。

腕や体の動きも鈍っていくから脳自体を鈍化させているのだろう。

腕の動きも鈍化してはいたが、紙コップを口元に持っていくことは忘れていなかった。

脳の鈍化は体全体に広がっていく。

コーラで割っているとはいえさすがに度数37%はキツイ。

気づくと上半身は絨毯の上に寝転がり、しゃっくりがとまらなくなっている。

これは独りで家で飲んでいるからこその利点だ。

どんな粗相をしても怒られない。やりたい放題。

お手製コークハイを三度口に持っていく。

半分以上が口元からこぼれた。

全身の筋肉の何から何まで覚束ない。

あの店のハイボールには程遠い。

だが酔うだけならば手製のお粗末なコークハイで充分だ。

……そういや箱買いしてた三ツ矢サイダーがあったな。

三ツ矢で割って今日は〆ようかな。

トリスでもペプシストロングでも三ツ矢でも追いつかないあの店のハイボール

コミュ障故、もう行くことは無いだろうけど、味はしっかりと覚えている。

あの店のハイボール、いつか自己流で追いつけたらいいな、なんて。